安代小学校の読み聞かせと七夕コンサートのようす【レポ】

安代小学校で、7月12日にボランティア団体「からまつ文庫」による読み聞かせと、「安代っ子 七夕コンサート」が行われました!

今回は、読み聞かせ授業と七夕コンサートを見学させていただいたので、その様子をレポートします!



「からまつ文庫」による読み聞かせ

八幡平市では、各小学校で地域のボランティアによる読み聞かせが盛んに行われています。ただし今回の授業は、地域外の団体を招いての読み聞かせです。会場は音楽室。2時間目が低学年、3時間目は中学年、そして4時間目は高学年と、順番に実施されました。


読み聞かせを行うのは、滝沢市を中心に活動するボランティア団体「からまつ文庫」の皆さんです。合わせた手を開くと自然と広がる花のようなスポンジで目を引きながら自己紹介。凝っています!

低学年は元気に参加!一番盛り上がったのは「十二支」

低学年の読み聞かせでは、「ネコとクラリネットふき」や「虫の変身」など、全部で5冊の読み聞かせが行われました。「虫の変身」で知っている虫が登場すると「カマキリ!」「アゲハチョウだ!」など、積極的に発言する子が多かったです!

特に盛り上がったのが「十二支のおはなし」。からまつ文庫の皆さんお手製の大きな紙芝居が登場すると「知ってる!」と大きな歓声があがりました😆

最後の感想発表でもたくさんの手が上がり、「十二支のお話が一番楽しかったです」など、思い思いの感想を伝えていました!

中学年もお話に夢中!天井に届くほどの大きな絵が飛び出す

中学年の読み聞かせは「王様の耳はロバの耳」や「きりなしうた」など合計4冊。読み聞かせの手法も多彩です。読み手と紙芝居を動かす人を分け1人が読み手・2人以上で紙芝居を動かす方法、内容を全て暗記しており本を持たずに語りかけるように話す方法、歌を取り入れたり紙人形を動かす方法など工夫に富んでいます。全員お話の世界に夢中です!

なかでも目を引いたのが・・・


こちらの「おおきなきがほしい」!物語が進むにつれて、だんだんと木が大きくなっていく姿に子どもたちからも静かな歓声が上がりました。

最終的には天井に届くほどの高さに!お話の世界が現実に飛び出してきて、子どもたちの想像力を刺激します。感想発表でも「おおきなきがほしい」を好きな作品としてあげる子が多かったです。ただし1人1人好きな理由が異なり、感受性の豊かさが伝わってきました😊

高学年は集中して聞き入る!即席で文章を覚えて参加する姿も!

高学年が入ってきて驚いたのが最初の挨拶です。始めの「よろしくお願いします!」の声が大きく、からまつ文庫の方も「どんどん返事や姿勢が立派になって流石です」と伝えていました。「ただ、お話は笑ってもいいので、リラックスして聞いてくださいね」という言葉に、打ち解けた雰囲気になります。

学年が上がるにつれて考えさせられるお話が読まれるようになりました。高学年の読み聞かせでは、「三びきのコブタのほんとうの話」や「しゅてんどうじ」など、合計5冊が読まれます。

子どもたちが参加するタイプの読み聞かせもありました!
こちらの「ジャックのたてた家」は、パネルにイラストを貼ったり外したりして読み聞かせが展開するパネルシアター形式。イラストが足されるに従って、「これはジャックのたてた家」「これはジャックのたてた家に ころがってたモルト」「これはジャックのたてた家に ころがってたモルトを 食べたネズミ」など、だんだん口上が長くなります。

仕組みがわかった子どもたちから楽しそうな笑い声が!速攻で口上を覚えて、順番に指さされるイラストに合わせながら本文を一緒に読んでいきます😄

1枚イラストが足されると最初から口上を言うことになるので、繰り返すうちにだんだん記憶が確かになり声に力強さがましていきます。気づけば大きな声が教室いっぱいに響き渡っていました!

感想発表では「もっと他の本も読んでみようと思いました」「今日は素敵な本をたくさん読んでくださりありがとうございます」と言った声が!最後に、読み聞かせに使った作品を見せていただけるとわかると子どもたちが一斉に集まり、熱心に眺めていました😊

安代小学校の國安校長にお話を伺うと
からまつ文庫の皆さんが、あえて強調しすぎず淡々と読む形で子どもたちが想像する手助けをしてくださっていることが良かったです。熟練の技を感じます。
と語っていました!

M.カルテット出演の七夕コンサート

午後1時40分からは七夕コンサートです。今回のコンサートは、PTAや地域の方々も招待されていました。
会場は安代小学校体育館。午後1時40分〜1時間程度開催されました!会場には、安代小学校の全校生徒の他、地域の方々も来場されています。

当日のプログラムはこちら↓
世界の曲から日本のわらべうたまで幅広く演奏されます!

出演はM.カルテットの皆さん。
今回は事情がありピアノ、チェロ、ヴァイオリンのトリオ演奏でした。盛岡市を中心に県内外で活躍するプロの方々の演奏に聴きほれます😊

特に注目を集めた曲目は「天国と地獄」でした。タイトルを聞くと、インパクトが強かったのか生徒たちから軽いざわめきが。演奏が始まると、運動会などでよく聞く曲だったことがわかり、リズムに乗りながら聴いている子もいました。

途中途中のMCも盛り上がります。「日本で一番キレイな星空は?」という問いには「安代!」という元気な声が聞こえることも!(正解は国立天文台がある奥州市の水上。でも、安代も星がキレイなのは間違いないです😁)会場の一体感が高まります。

最後の『みんなで歌いましょう』の部では、M.カルテットと安代小学校全校生徒がコラボ。「ドレミの歌」「たなばたさま」「ほしまつり」など、ぶっつけ本番とは思えないハーモニーが体育館全体に響き渡っていました!

追加でアンコールのリクエストもありました!「来年もまた来たい」と話すMカルテットの皆さん。本格的な演奏に触れ合える機会は貴重ですね!

取材させていただきありがとうございました!熱心に読み聞かせや音楽に聞き入る子ども達の姿が印象に残っています。プロの技を小学校から聴ける機会は貴重ですね!地域の方含めて、文化水準が高いと思います😊ちなみに、Matsumotoは最近読み聞かせに参加させていただく機会があるのですが、その意味でも勉強になりました!