2020年10月2日(金)、第4期沸騰地熱塾の第1回が開催されました。今回は、当日のようすをご紹介します。
八幡平市は地熱モデル地区
八幡平市は、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)より地熱モデル地区に認定されています。
地熱モデル地区とは
地熱資源を有効活用し、農林水産業や観光などの産業振興に積極的に取り組む地方自治体(中略)。今年度は、北海道茅部郡森町、岩手県八幡平市、秋田県湯沢市の3つの自治体を選定しました。
地熱モデル地区PROJECTの支援を受け、第4期沸騰地熱塾がスタートしました。
第4期 沸騰地熱塾の目的と第1回の内容
2017年度からスタートした沸騰地熱塾も4期目。今期の目的は『火山や地熱と共生してきた八幡平の「暮らし」や「産業」について学び直し、再認識すること』です。10月から月1回のペースで全5回の講演(第5回目は報告会)が予定されています。
チラシはこちら↓
第4期沸騰地熱塾の講演は、会場だけではなくオンラインでも参加可能です。
当日のようす
当日は、会場参加17名、オンライン参加36名、合計53名の方が講演を聞きに集まりました。
18時30分〜、八幡平市役所大ホールにて講演がスタート。
講演はオンライン形式です。
会場にて講演を聞く参加者
講演では、講師の新妻弘明氏が2002年に提唱した”EIMY”の概念について、福島県天栄村湯本地区の事例などを紹介しながら解説いただき、地域の資源を活用する際に配慮しなければならないことなどを専門家の立場からお話いただきました。
EIMYについて
私はEIMYを「ある需要体があったとき、その地域にある自然エネルギーを、技術的・経済的に許す限り、地域のために最大限活用するエンルギーシステム・社会システム」と定義している。出典:地産地消のエネルギーEIMY:Energy In My Yard(著:新妻弘明)
会場とオンラインの参加者が一体となり講師のお話に聞き入っていました。20時に講演が終了。その後30分間、意見交換の時間があり、会場やオンライン参加者からの質問に新妻弘明氏が答えます。質問内容もレベルが高く、有意義な時間が過ぎて行きました。
なお、第1回の講演はYoutubeにて配信されています。詳細はぜひ動画にてお確かめください。
意見交換終了後、20時30分に第4期沸騰地熱塾第1回は終了しました。
火山大国である日本は、世界的にみても、地熱エネルギーに恵まれています。中でも八幡平市は、日本初の商用地熱発電所・松川地熱発電所があり、地熱エネルギーの活用に熱心な地域です。有望な自然エネルギーを地域の人と一緒になって活用していくためには、どのようにアプローチしていくのが王道なのかなど、学びが多い充実した2時間でした。
次回の第4期沸騰地熱塾は11月5日(木)。第2回のテーマは「八幡平の環境とエコツアー」、講師は岩手県立大学教授の渋谷晃太郎氏です。少しでも興味のある方は、ぜひ下記申し込みフォームより、ご参加ください。
〜申し込みフォーム〜