東京都板橋区から松尾地区に移住して26年。
「都会にいると、知らないうちに常にストレスを受けていたのだと八幡平市で生活するうちに気付かされました。」
と語ってくれたフラワーアーティストの小野寺耐子さん。何がきっかけで八幡平市に移住したのかお話をお聞きしました。
「お金を稼がないと生きていけない東京で、波のある自営業で生活するのは結構大変でした。印刷の仕事をしていましたが、こどもの手が離れたらセミリタイアをして野花に囲まれたゆとりある生活をしようと考えていました。」
旦那さんが西根出身ということもあり、子育てが終わったら八幡平市に住みたいという夢を抱いていたと言います。
移住前の情報収集が本当に大事
「移住する前に気になること等、自分たちのライフスタイルに合わせて情報収集しました。ただ、お仕事は決めてから移住された方が安心かなと思います。正直言って、収入源が決まってないとしんどいので、きちっとしたお勤め先がないと移住は無理かなっというのが経験上のアドバイス。あと、少し若いうちの移住がおすすめです。まぁ、ある意味私たちはセミリタイアを夢見た感じでしたが、実際は多少体力があるうちじゃないと厳しいと感じました。」
リタイア後の付き合いを想像して移住したものの、もう少し早めの移住が良かったという思いもあって転職します。
「実際に移住してみて、自分で仕事を開拓するのが大変でした。東京での仕事がこっちに移住してもある予定だったのですが、都合でなくなってしまったのでちょっと慌てました。それから私はゴルフ場に勤めるようになって。そういうきちんとした仕事が移住前から決まってると良いと思います。移住してから探すよりは事前に決めてくる方が良いと思います。」
都会に比べると働くところは少ない
移住に向けて家を建てたローンもあり急遽仕事を探すことになった小野寺さん。
思いがけない事態もありましたが、ご近所の方の優しさに支えられて移住生活が少しづつ変わり始めます。
「ご近所の方が雪かきに来てくださって、非常に助かりました。八幡平市は土地が広いので機械を持っている方が多くて、私が雪かきベラで掻いているのをみて、重機で一気に除雪してくださるの。冬は大変なイメージもあるとは思うのだけど、雪景色がとにかく綺麗で。散歩するだけで癒されるの。」
都会では見られな樹氷や何気ない日常の景色に感動して現在のお仕事へと発展してゆきます。
「今はエステ関係とお花のお仕事をしています。フラワーアレンジを教えたり、近くの施設には定期的に生けに行ったりもしています。自宅の一部屋を工房にして、身近な草木を使った作品を作ったり、アレンジを教えたりもしました。東京では出来なかった身近な自然を生けられることに喜びを感じております。」
コミュニティーも広がり、移住して良かったと感じる日々のなかで小野寺さんが思う八幡平市の魅力を伺いました。
「都会はとにかく狭いし、隣は近くて窓も開けられないし、何をするにも気を使わないといけなかったの。こっちは窓を開ければ気持ちい風が通るし、本当にストレスフリー。そう思うと都会の日常はすごくストレスでいっぱいだったのだと気づいたの。都会では当たり前だと思っていたから気づかなかったのだけどね。」
お散歩が大好きで愛犬と市内を散策しながら眺める景色に癒されると外の景色を眺めながら呟いた小野寺さんに、移住者の先輩としてどんな人におすすめしたいか聞いてみました。
「自然を楽しめる方に向いていると思います。私の場合、スキー場が近いとか温泉があるとか、いろんな娯楽が楽しめるなと思って移住してきました。あとは表情豊かな自然の景色を日常的に満喫しています。家の周りを散歩しているだけでもどこに行っても観光スポットなみの絶景。景色に癒されて、贅沢な時間を過ごせるようになりました。」
見向きされないような草木に魅力を見出して、アレンジ次第で主役にも演出してしまう、小野寺さんならではの八幡平ライフ。
共感する方も多いのではないでしょうか?
〒020-0611
岩手県滝沢市巣子1162ー6
費用
¥1,000