出典:もいり市実行委員会
現在、各地で開催されているクラフトイベント。
ひとつひとつ丁寧に作られた作品が並び、年々注目度が上がってきているのではないでしょうか。
「クラフト」とは…工芸品や手芸品など作り手の技術や技巧が感じられる手作りの品のこと。
今回、八幡平市で初開催されたクラフトイベント「第1回もいり市」(2023年6月4日開催)のようすをご紹介します!
「もいり市」とは…八幡平市に広がる自然豊かな「森」、アイヌ語で家族や親族のつながりを意味する「iri(イリ)」、ふたつの言葉を合わせて「もいり市」とのこと。
なるほど、そういうことか!
約30店舗が出店し、イベント開始直後から大勢の来場者で賑わっていました。
出店者の方々を一部ご紹介します。
「サイトウホームスパン」八幡平市
岩手県内で受け継がれている北国伝統の毛織物「ホームスパン」のマフラーや小物などを販売。「ホームスパンを始めて5年くらいです。作品は、ハンドメイド販売サイトで販売したり、市内の飲食店「森のイタリアン La Mia Mamma」にも少し置かせてもらっています。」とのこと。
羊毛を手で少しずつ引き出し、丁寧に紡いで糸にしているようす🧵
「My favori*」埼玉県
革を使用して作ったブローチ🌙
革製品やアクセサリーなどを販売。「岩手県出身で埼玉県在住です。以前は布で子供服などを作っていましたが、革のブーツが破れたときに”ミニチュアブーツ”を作ったのがきっかけでレザークラフトに夢中になりました。革は余すところなく使いたいのでブローチやピアスなどにも使っています。関東のクラフトイベントにも出店していますが、こちらのイベントに出店してみて、温かい方々が多いなあと感じています。」と笑顔で話してくださいました😊
「Kanchans House」奥州市
羊毛フェルトで作った人形の販売や、オーダーによる人形制作も行っているそうです。
「他では見られないような個性的な表情や姿になるように考えて、強烈なキャラクターを生み出しています。」という言葉のとおり、思わず見入ってしまう独特な表情の人形たちが並んでいました!
思わず二度見するほど鋭い目つきの正体は…
チベットスナギツネの「地辺戸 砂尾(チベット スナオ)」さんでした😄
鳥越竹細工 産地を守る会(一戸町)
一戸町の鳥越地区で作られている伝統の「鳥越竹細工」。地元に自生する、しなやかで丈夫な「すず竹」を丁寧にしっかりと編み込んだザルやカゴを販売していました🧺
大小さまざまな形のザルがたくさん並んでいました。「野菜や食器の水切り、麺類の盛り付けに使われることが多いですね。天然素材ですが熱湯をかけても大丈夫で、しっかり編んでいるので日常的に長く使うことができます。あとは、カビが発生しないように、使ったらよく乾燥させることが大切です」。
見た目にも風情があり、これから夏に向けてさらに活躍しそうですね!
菊池牧場(岩手町)
会場のようす
木の実を使った工作などの木工体験ができたり、大きな室内遊具もあるので大人も子どもも楽しめるスペース。「もいり市」の会場と行き来している方が多く、いつも以上に賑わっていました。
開催中のギャラリー展示
会場の外に配置されたゴミ箱。
松川温泉方面へ少し歩いたところにある紅葉の名所「森の大橋」から見た新緑🌳
購入したベーグルとコースターと竹ザル🛍
主催した八幡平市商工会の藤原聡子さんに「第1回もいり市」開催の経緯を伺ったところ、「2022年の秋に有志で集まって、市内でクラフトイベントをやってみたいねという話になったことから企画がスタートしました。実行委員がそれぞれ声掛けをして出店者を集めたり、会場選びやチラシ作りなどの準備を進めてきました」とのこと。
イベント当日は、幅広い年代の方が来場し、子どもを遊ばせながら大人がクラフトを見てまわったり、「モノ」と「人」とのコミュニケーションの場となっていたり、木の温もりを感じる空間でそれぞれが楽しんでいるようでした。第2回以降の開催が今からとても楽しみです!
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