天然記念物北海道犬協会 本部展覧会とは・・・天然記念物北海道犬協会が主催する、全国の北海道犬愛好家のためのイベントで、年齢やオス・メスのクラスに分けて[個体審査]と[比較審査]を行い、犬種標準に一番近いと思われる犬を「優勝犬」に選びます。また、天然記念物北海道犬の保存・継承という使命を今一度見つめ直し、北海道犬を愛する仲間としての連携をさらに強めていくことを目的に開催されています。
北海道犬といえば・・・アイヌ民族の猟犬としての歴史が長く、「アイヌ犬」とも呼ばれ、近年は某携帯電話会社のCMで”お父さん犬”として話題になった犬。主に北海道で飼育されてきた日本犬の一種で、1937年12月に天然記念物に指定され、「北海道犬」と呼ばれるようになったようです。
開会式で挨拶をする佐々木孝弘八幡平市長
いよいよ審査開始!
最初に行われた[個体審査]では、3名の審査員が犬種標準に基づいて、目・耳・鼻の色や形、被毛の状態、全体のバランス等をクラス別に審査します。[個体審査]が全犬終了してから、歩行時の手足の動きや尻尾の状態等を見る[比較審査]に移ります。
赤・白・黒・胡麻・虎と、日本犬のなかでは多彩な毛色を持つ北海道犬🐕
岩手で産まれた北海道犬(生後55日)。今後、北海道と鹿児島県でそれぞれ暮らすのだとか。たくましい成犬や北海道犬愛好家に囲まれて、とても嬉しそうでした🐶
[個体審査]を終え、リラックスした様子で[比較審査]の開始を待ちます😊
[比較審査]では、犬をハンドリングするハンドラーが、犬の優れている特徴をうまく引き出すようリズムよく歩きます👣🐾
[個体審査]での評価が高い順に一列に並んで歩き、審査員の「〇番ひとつ前へ!」という掛け声とともに犬が前へ移動し、順位が入れ替わっていきます。その結果が展覧会での順位となるため、やや緊張感があり、目が離せない場面でした👀
約20年前から北海道犬を飼う佐藤誠志さん(県内在住)にお話を伺うと「展覧会への参加は犬との共同作業なので、普段から良い関係を築くための対話が大事で、その過程を楽しみながら人も犬も共に成長するのだと思います。個体審査では、遺伝的な部分もあって評価が下がることがあるけど、比較審査では日々のトレーニング(歩行の滑らかさや力強さ)、犬とのコミュニケーションの成果を見てもらうので、ここでの逆転劇が展覧会の醍醐味です」と笑顔で話していました。
岩手山に見守られながら、北海道から参加した優勝犬の堂々とした威厳のある姿が披露され展覧会が閉幕しました。
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